春が訪れることで、暖かな陽気と共にやってくるのが花粉です。
そして世の中には花粉が天敵になってしまう人が大勢いらっしゃいます。
花粉症の方にとっては、やってきてほしくないシーズンですね。
すでに花粉症になったことがある人も、なりたくないという人も、
様々な対策をされていることと思います。しかし、結局どんな花粉症対策が有効なのかは、
人それぞれ認識が違うかもしれません。
本当に有効な花粉症の対策はどんなものなのか、くわしく見ていきましょう。
花粉が入ってくることを防ぐ
一番分かりやすいのは、外部から花粉が飛んできて体内に入ってしまうことを防ぐ方法です。
花粉症は、体内に花粉が入り、それに体が過剰に反応してしまうことで、くしゃみや鼻水が出てしまうものです。つまり、体内に花粉さえ入ってしまわなければ、症状が起きることはないのです。
その手段は、外出する場合にはマスクをしたり、帽子をかぶったり、メガネやゴーグルをつけるという、まさに厳重体制で防ぎます。ただ、寒い季節ならまだしも、春先のポカポカ暖かい日には、ちょっと辛いかもしれません。とはいえ、体内に入らないようにするには、これぐらいしないと防ぎようがないのが現実です。
また、室内に居る時は、窓や戸をしっかりと閉めること、さらに外出先から帰ってきたら、外で花粉を払ってから入ることを心がけましょう。掃除をする時は、花粉の少ない朝のうちにやること、帰宅後は、手洗いやうがいを徹底することも必要です。
これだけやって、ようやく花粉症を遠ざけることができます。一時のシーズンとはいえ、毎日毎日こんなに多くのことを意識してやるのも、ちょっと大変かもしれません。
原因は体の内部にあると考えられている
先ほど紹介したのは、花粉症の原因はあくまで
外部からやってくる花粉である、という考えに基づいた一般的な対策です。
ですが、東洋医学では花粉症の原因は、
むしろ体の内部にあると考えられています。
本来は花粉というのは、人間の体にとって無害なはずです。
しかし、それにより体内で過剰なアレルギー反応が出てしまうのは、体の防衛力が弱いからなのです。
つまり、体の防衛力が弱くなっている人は、
得てして“花粉症になりやすい人”となります。
風邪をひいている人、体が冷えやすい人、免疫力が低い人、体温が低い人などは、
まさになりやすい状態にあるといっても過言ではありません。防衛力というのは、普段の睡眠や食事や運動などをはじめとする生活習慣によって変化していきます。それが弱まっているということは、普段の生活が乱れていることの証でもあるのです。
臓器をしっかりと機能させる
東洋医学では、体内の臓器が本来の働きをすれば花粉症は予防できると考えられています。
まずは腎臓です。
腎臓は冷えてしまったり、過労気味になると、働きが鈍くなります。腎臓は老廃物を体外に出したり、血液をつくる働きがあります。これらが機能しなくなると、体内に良くない物質がはびこったり、栄養が十分に巡らず、抵抗力が落ちてしまうのです。
肝臓は、アルコールや薬など、一部有害な物質を分解し、
体に悪影響を与えないようにする働きがあり、睡眠不足や
ストレスなどによって弱りやすくなります。
また、食べ物から摂れる栄養素をエネルギーとして提供する
役割もあります。それらが働かなくなると、体調が優れなくなります。胃腸の状態が悪くなると、肝臓が暴走するとも言えますが・・・。
また、あまり聞き慣れないかもしれませんが、
脾臓(ひぞう)も、体内では免疫機能を発揮する重要な臓器です。血液にとって、重要な場所なので、血流が悪くなったりすると、脾臓の働きが鈍くなりやすくなります。
これらをはじめとする臓器をしっかりと機能させることが、花粉症を体の内側から予防する対策となるということです。
花粉症をしっかりと防ごうと思ったら、外から入ってくるものの対策に加えて、体の内部、特に臓器系をしっかりと機能させることで予防になります。体の外側、そして内側から対策をすることが、花粉症になりにくくするための一番有効な手段となります。睡眠(7時間程度)、食事(甘いもの脂もの生ものを控える)、運動(適度)がなにより大事だったりしますので、難しく考えずできることからはじまてくださいね。