春は一年の始まりです。
社会人になった方や、高校・大学に入学した学生も、心機一転、
ここから頑張ろうと張りきるでしょう。
でもそんな気持ちとは裏腹に、急激に眠気が襲ってくる時があります。
頑張って起きようとすればするほど眠くなり、いつしか寝てしまった
という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
とりわけ、春は眠たくなりやすい気がしますが、
これは一体なぜなのでしょうか。その理由を追及していきたいと思います。
よく言われる理由
春になると眠くなる理由はさまざまあります。
まずは一般的によく言われているものから紹介します。
一つ目に、
冬から春にかけて、自律神経が乱れやすくなるからだという話です。
日ごとに気温差が変わりやすくなるため、体の働きを調節する役割を持つ自律神経が、
そのバランスを崩してしまいます。すると、体は起きる時間と寝る時間を判断しにくくなり、日中に睡魔が襲ってくるんです。
二つ目が、
暖かくなることで脳の血流が悪くなるという話です。
皮膚表面の血流量が増えることで、血圧は低下します。
その結果、脳の血流が減ってしまい、脳が酸素不足を起こします。それが急な眠気に繋がります。
もう一つが、
ビタミンB群が不足するために眠くなるという話です。
気温が上がってくると、身体の各器官は活発的に働くようになります。
冬の間眠っていた筋肉も自然に動き出すのです。
すると、身体の中では、糖質や脂質で盛んにエネルギーを作るようになります。
この時に、大量のビタミンB群が必要となり、急激に栄養素が不足します。それが、眠気に繋がっているというのです。
この他にもさまざまな説がありますが、最もよく言われているのが、この三つとなります。
腎臓に負担がかかり眠たくなる?
先ほど紹介した話以外で、あまり知られていないものがあります。
それは、春先には腎臓に負担がかかることで眠くなりやすいというものです。
まず、なぜ春先に腎臓に負担がかかるのか、から説明します。
腎臓には、身体の体温をコントロールする機能があります(寒くなると尿の回数が増えたりしますよね?)。しかし、春は温暖差が激しくなるため、普段以上に腎臓に負担がかかっているのです。
その結果、腎臓がくたびれて下垂します(胃下垂みたいに)。下垂すると腸腰筋という筋肉を引っ張ります。腸腰筋は、横隔膜にも付着しているので、呼吸まで影響を与えます。そのため呼吸機能がいつも以上に浅くなってしまうのです。
呼吸が浅くなると、睡眠中の質が極端に落ちます。同じような時間寝ていても、
脳はしっかりと休めておらず、結果的に日中帯に眠気が襲ってくるのです。
しっかりと睡眠時間を取っているつもりでも、気付かないうちに、
睡眠の質が低下し、体がさらなる睡眠を求め(疲れているのもありますが)、昼夜関係なく寝てしまうようになります。
腎臓機能を正常にすることが大切
腎臓は、体をコントロールする上で、非常に重要な器官です。
腎臓機能が衰えてくると、睡眠にも大きく関わってきます。
そして睡眠の質が落ちていくと、体調不良になりやすくなり、心も体も元気がなってしまいます。
そうならないために、春先には腎臓を正常な状態に保つことを意識しましょう。
できることは、睡眠の前の行動です。
まず、質の高い睡眠をするためには、軽い運動が有効です。
寝る3時間以上前に運動すれば、体中の血流が良くなり、また筋肉に疲労もたまるので、より眠りやすくなります。
そして、睡眠前の入浴も大切です。
体の中にたまった老廃物を流すためには、全身の血流をよくし、筋肉を緩める必要があります。
だから、できるだけ湯船での半身浴(38~41度まで)をすることをおすすめいたします。
腎臓にも多くの血液が流れ込んでおりますので、血液の流れがよくなれば、腎臓機能も正常になり、睡眠の質も保ちやすくなります。そもそも体温が上がると身体のエネルギー代謝量が増えるため、腎臓も元気になりやすいこともありますが(^ω^)
春になると眠くなるのは、さまざまな原因が考えられています。
その中でも、腎臓に負担がかかってしまい、眠気が襲うというあまり聞き慣れない話を紹介いたしました。
ぽかぽか陽気でついうとうとしてしまうのも気持ちがよいものですが、仕事や勉強に支障をきたすため、事前に対策しておきましょう。