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肩こりはなんともないならほっといっていい?

多くの方が悩まされている肩こりですが、その原因を自分で把握している人は意外と少ないです。原因と思われる要素が多すぎて、結局何が肩こりに直結しているか判断できない、だから改善も難しいのです。
だから、自分ではなんともならないから、放っておこうと考えている人もけっこう多いようです。しかしそれは専門家からするとよいこととは言えません。早めに原因を見つけ、解決しなければ、より症状が悪化してしまう事も多いからからです。

肩こりは筋肉に小さな傷ができている状態

肩こりになる要因はさまざま考えられますが、直接的な原因となっているのは、筋肉細胞たちの小さな傷の集合体なのです。筋肉には、小さな傷ができることがあり、できた傷は体内で修復されていきます

皮膚などもそうですが、人間には修復細胞が備わっているため、健康状態がよければ放っておいても治癒力が働くので治るのです。ただその過程で一時的に炎症を起こして修復する過程で固くなります。運動をした後に筋肉痛になり、その部位が硬くなるのも、修復中だからなのです。
この最初の状態が炎症状態であり、その最中は筋肉が硬くなっていますが、通常は2~3日もすれば回復します。ただし、疲労が大きかったり、別の何か、例えば風邪を引いたり、食べ過ぎたりなどがあって、修復に手をかけられないことがあると炎症の悪影響が起こり、血流が悪くなります。すると、その個所はうっ血状態となり、筋肉も徐々に慢性的に固くなっていきます。そして肩こりが起きてしまう、というサイクルになっているのです。

つまり肩こりになっているのは、筋肉に傷がついており、筋肉細胞の修復中に固くなり、そして血流が悪くなって起きていることになります。傷が付く原因は様々ですが、最も多いのは筋肉の疲労と筋膜のよれです。肩に負担がかかるような姿勢を取っていたりすることで、筋肉に傷がついてそれが筋膜のよれを作り、筋肉が緊張状態から抜け出せなくなり、それが肩こりになってしまっています。

今はまだ何ともなくても・・・

ただ、肩の筋肉細胞の傷は、多かれ少なかれどんな人でも起きております。それが肩こりとなって現れるのかどうかは人それぞれなのです。ただし、今現在症状がないからといって、何も起きていないとは限りません。ちょっとした違和感から、少しずつ痛みへと変わっていき、やがて慢性的な肩こりになってしまうことも十分にありえます。

肩こりになると、単純に肩が痛くなるだけではありません。首も同様に痛み出し、やがてそれが頭痛めまいに繋がることもあります。また、眼精疲労手足のしびれ腰痛など、全身に不調が広がっていくこともあります。いつものことだから、大したことないから、といって放っておくと、もしかしたら日常生活を送ることも困難になる可能性があります。そうなる前に、しっかりと対策しなければなりません。
まずは症状を自覚し、原因と思われる生活習慣や姿勢を発見し、治していくことが大切です。

肩こりの予防と解消法

肩こりにならないための予防、そしてなった後に痛みを軽減する解消法があります。まずは予防策です。普段デスクワークが多い人は特にですが、正しい姿勢を保つようにしましょう。正しい姿勢は、横から見ると、耳と肩、そしてくるぶしが一直線上になるような姿勢です。姿勢が悪いと、筋肉が収縮し、筋膜がよれ、血流が悪くなりやすくなります。
そして、適度なストレッチ大切です。同じ姿勢でいると血の流れが悪くなり、筋肉が固くなりやすくなります。適度に体を動かし、体内の血が全身に流れるようにしてあげましょう。適度な運動や、湯船につかることも大切です。とにかく意識してほしいのは、血流を良くすること、これだけです。何となく体が固いなぁと思ったら、すぐに血液の循環を上げる方法をとってあげてください。

次に解消法です。もしこりを感じた場合、その部位を温めて血行を促進させましょう。お風呂に浸かることももちろんですが、患部に蒸しタオルを当てたりも有効です。あまりご自分で解決しづらいときはこじらせる前に、専門家に相談することも有効です

肩こりは、一気に痛みがくるわけではなく、徐々に症状が現れます。だから、ずっと自分が肩こりだと自覚しないままきてしまったという人も珍しくありません。でも、必ず日常生活に支障をきたすものです。もし症状を感じたら、早めに改善できるように対策しましょう。