花粉症といえば、春に入りたての頃になるというイメージがあり、 実際に春に花粉症に気をつけましょうというニュースをよく見かけます。
でも、実は春だけではなく秋にも花粉症になりやすいと言われています。
そして、秋の花粉症は、春のそれとはまた少し違った特徴を持っています。また気になるのが、夏の疲れとも関係しているということなのです。
秋の花粉症の特徴は?
花粉症の特徴といえば、くしゃみ・鼻水・鼻づまりや
他にも目にかゆみがあったり、充血したりすることもあります。
春の花粉症は、スギやヒノキの花粉が飛んできており、それが原因で症状が発生いたします。
これらは、季節に関係なく花粉症では共通の症状となります。
しかし秋の花粉症は、スギやヒノキではありません。
秋に飛んでくるのは、ブタクサ・イネ・ヨモギといったものです。
そして、これらの花粉は、スギ花粉と違って粒子が小さいため、
気管支喘息になる可能性があるのです。これが、春の花粉症との大きな違いです。
また、一般的に秋に花粉症があるという認識があまりありません。
だから、もし、くしゃみや鼻水、鼻づまりが出たとしても、風邪だと認識してしまう人がほとんどです。
夏から秋というのは、急に夜冷え込んだりすることがあり、風邪をひきやすい時期でもあります。
そういった背景もあり、花粉症を自覚することができない人が多いのです。
夏の疲れも花粉症を引き起こしやすい原因
秋の花粉症の特徴として、どういう風に夏を過ごしてきたのか
ということが色濃く表れることがあります。
普段は花粉症にかかることはないという人が、夏の過ごし方によって、
症状が出やすくなってしまうことがあります。
大きな要因は、冷えた飲み物の過剰な摂取が挙げられます。
夏はとにかく暑いため、キンキンに冷えたビールや飲み物をガブガブ飲んでしまうという人も少なくないでしょう。
また、アイスやかき氷など、冷たい食べ物を食べる機会も多いはずです。
そうなると、当然胃腸が弱ってしまいます。
胃腸が弱ってしまうと、食べ物がうまく消化できず、栄養素が十分に吸収できません。
そうなると、必然的に体が弱ってきてしまうのです。
そして、夏の暑さにやられて、体力や気力を消耗しており、
1年の中で夏から秋というのは一番体調を崩しやすい時期でもあるのです。
東洋医学的な見方をすると、
脾(ひ)の臓も弱らせてしまう人が多くなります。
脾の臓が弱ってしまうと、湿邪が溜まりやすい(水たまり)と言われております。
また、それによって相対的に肝臓が強くなってしまうということにもなります。
脾の臓が弱ることで、湿邪が溜まり、それが鼻水や鼻づまりになります。
そして相対的に肝臓が強くなり過ぎてしまい、目の充血、アレルギー諸症状などが現れてしまいます。
秋の花粉症対策
秋の花粉症にならないためにはどうすればよいのでしょうか。
まずは胃腸を弱らせたままにしないよう、摂取する水分を控えめにしましょう。
そして摂る時はできるだけ常温か白湯が理想です。
また、体が弱っている時に、花粉症になりやすくなります。
夏から秋にかけて、外気の温度には敏感にならなければなりません。
いつまでも薄着をしたり、窓を空けっぱなしにしないように気をつけましょう。
また花粉を吸い込んでしまわないように、外に出る時はマスクをしたり、
髪の毛に付着しないように帽子を被ること、
サングラスやメガネなどをして、目に入らないようにするのもよいですが、とにかく体調を崩さないこと、そして睡眠を十分にとることを意識して行動するのが吉です。もし発症してしまったら、早めに対処することが大切です。
秋の花粉症は、実は夏の疲れが引き起こしやすくなってしまう原因になっていることが多いのです。
夏は、とにかく体力を消耗し、栄養十分な食事もできない人が多くいらっしゃいます。
夏から秋にかけての時期は、体調管理と栄養のことを、いつも以上に意識するようにしましょう。