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春から冬は、ぎっくり腰に気を付けて!

『突然、腰に鋭い痛みが走り、動くことができなくなる』
それがぎっくり腰です。

老若男女誰でもなる可能性があります。
ぎっくり腰になってしまうと普通に生活することもままならず、かなり辛い症状です。
一般的な考え方としては、急に重いものを持った時など、
物理的に負荷がかかった時になるものと認識されています。

しかし、実はぎっくり腰になりやすい時期があります。
それが冬から春にかけての間です。なぜこの時期になりやすくなるのでしょうか。

ぎっくり腰の症状と原因

ぎっくり腰の症状としては、前触れなく突然「グキッ」という衝撃と共に、腰周辺に激しい痛みが走ります。
立っていられないほどの痛みとなり、日常生活を送ることが難しくなります。

人によって差がありますが、ずっと寝たままでなければ痛すぎて何もできないというケースもあります。

そもそも、なぜぎっくり腰が起きてしまうのでしょうか。

ぎっくり腰が起きてしまう原因はさまざまですが、おもに腸腰筋といわれる筋肉由来で起こると言われています。
腸腰筋は、腰椎の前から太ももの骨につきます。物を持ち上げたり、中腰姿勢を長い間続けることで、筋肉が負荷や重力に耐えられなくなり、腰椎を引っ張り、一定の域に達すると炎症が起きてしまいます。それが腰周辺の痛みとなって現れます。

原因は人それぞれであり、何が原因とはっきりとは分かりにくいものです。

例えば、
普段から腰に負荷がかかっていて、ある日筋肉の疲労度の許容量を超えてしまい、
ぎっくり腰になってしまう人もいます。また骨格がゆがんでいる人も、ある日突然(本当は水面下で進行していて無自覚に)ぎっくり腰になってしまうことがあると言われています。
あくまで筋肉や骨格など、肉体的要因が原因で、ぎっくり腰になることが一般的です。

冬から春の寒い時期にぎっくり腰になりやすい理由

冬といえば、もちろん一年の間で最も寒い季節です。
気温の変化によって体調を崩しやすくなり、風邪を引きやすくなります。
ただ、体調を崩すのは分かるのですが、なぜ寒いことでぎっくり腰になるのでしょうか。

冷えが続くと、まず筋肉が緊張状態になります。
すると血流が悪くなります。血液には、栄養を体中に運ぶ役割、そして老廃物を体外に排出する機能があります。
これらの機能が働かず、筋肉を作りだす細胞に血液が届かないことで、腰痛になりやすくなります。

また、本来老廃物を排出するのは、腎臓の役割ですが、気温差で腎臓に負担がかかるため、疲労しやすくなります。
それもまた、腎臓は腰骨のあたりにあるので、腰椎周りの筋肉に負担がかかってしまう原因なのです。
すると、腰まわりの筋肉は、普段よりも負担がかかりやすい状態になるわけですから、
ちょっとした負荷で、ぎっくり腰になりやすくなってしまいます。

これが、冬から春の寒い時期に、ぎっくり腰になりやすい原因なのです。

冬から春の時期のぎっくり腰を予防するには?

冬から春の時期には、普段以上にぎっくり腰に注意しなければなりません。
特に過去になったことがある人は、なおさら要注意です。

具体的にどのように予防すればよいのか紹介いたします。
基本的なポイントとしては、寒いことで血流が悪くなったり、気温差で腎臓の働きが悪くなります。

つまり、できるだけ冬の間、身体を温める、または冷やさない必要があります。
身体が温まると、筋肉の緊張がほぐれ、血流はよくなり、老廃物も体外に排出しやすくなります。
そうするためには、温かい格好をする、そしてできるだけ湯船に浸かって入浴することです。

入浴する際は、暑すぎる温度ではなく、38度から41度のちょっとぬるま湯で、
ゆっくりと時間をかけて身体を温めてください。全身浸かることで、身体全体に水圧がかかって、
腕や足、そして腰などにたまった血流が押し流され、老廃物も排出されやすくなります。

睡眠の時も、タオルを首に巻いたり、毛布を重ねるなど、少しおおげさに温めましょう。
寝ている時は体温が低下するので、より寒さに耐えられる格好をしなければいけません。

冬から春の間にぎっくり腰が起きやすいのは、気温差による筋肉の緊張と血流の悪化、腎機能の低下によって、
腰周辺の筋肉に疲労物質がたまりやすくなるからです。だから、普段は何ともない動きでも、
急に発症したりします。まずは、予防として身体を温める、あまり疲れすぎないことを意識しましょう。