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頚性めまいとは?

頚椎めまい

日常生活を送る中で、急なめまいに襲われることはありませんか?立ち上がった時や、振り返った時、ふと上を見上げた時とかにフラッと倒れそうになった経験が誰にでもあるのではないでしょうか。最初の内は立ちくらみか何かだと思って気にしなくても、だんだん回数が増えてきたら気になってきますよね。

これは首にたまった疲労が原因のめまいである可能性があります。姿勢が悪かったり、不自然な角度で首を固定していたり、日々の活動の結果首筋の筋肉に疲労やコリが溜まってしまい、それがめまいの原因になっていることがあるのです。人間の頭の重さは体重の10分の1だと言われています。つまり体重が60kgの人だと6kgの頭を首で支えているということになるのです。それだけでも我々の首にはかなりの負荷がかかり続けていることがわかります。よって、悪い姿勢で頭を支え続けていると、首の骨が変形することもあります。そしてそれは神経や血流を圧迫してしまうのです。

頚性めまいとは

頚性めまいという言葉を聞いたことがありますか。首周辺の筋肉が起因しているめまいのことです。首を動かした際に首の左右にある椎骨動脈が圧迫されて血流が低下することが原因で起こります。首周辺の筋肉が凝っている人や、首を痛めている人に起こりやすいのはこのためです。

首のぎっくり腰

ぎっくり腰だったり、ヘルニアだったり、腰に関する疾患に悩まされている方が福岡東鍼灸整骨院にご相談・施術を受けられることがよくあります。
実は「ぎっくり腰」や「ヘルニア」の症状は、首にも出現します。そして首にヘルニアの症状が出た際はとても辛いです。

首は頭という重たいボールを支え続けているようなものなので、首を痛めてしまうとまともに頭を保持することができなくなってしまいます。立ったり座ったりしているだけで首周辺の筋肉や首内部の骨に痛みが走り、歩くこともままなりません。

つらいのが夜です。布団に寝る時は横になるまでにどのような動作をとるか思い浮かべてみてください。布団に向かって前かがみになり、横になる動作と仰向けになる動作をほぼ同時に行います。
この動作は、首が頭をしっかり支えることで成り立つ動作です。この動作をしている最中、首はずっと不自然な角度で頭を支え続けています。この最中が本当に苦しいのです。思わず声をあげてしまうような痛みが首に走ります。
だからヘルニアなどで首を痛めてしまった人がよくするのは、まず立った状態から壁にくっつき、じわじわと壁に頭を這わせて床にお尻をつけ、そこからまたゆっくりと横になります。

また、寝ている最中に無意識で寝返りを打ってしまっても激痛が走るため、頭頂部を壁にくっつけたまま仰向けになり、顔の左右にバックや枕をおいて頭が動かないように固定します。この状態でどうにか入眠するのです。起き上がるときはまた同様にじわじわと起き上がっていきます。

こうなってしまうと、頚性めまいが頻繁におきます。それでなくてもフラフラしているのに、そこからさらにめまいが起こるのです。仕事などとてもできる状態ではないのでしばらく休むことになるでしょう。

普段からの注意点

首にはたくさんの筋肉と神経が集まっており、それらの集合体が頭という、人体でも一番重要で一番重量のあるものを支えているのです。

この首、つまり頚部は非常にデリケートな部位です。 普段から首をボキボキと鳴らしてしまう癖のある人はいませんか?手の指を鳴らしたりとかは男性だとされている方も多いですよね。それと同様に首の骨もボキボキ鳴らしている人を時々お見掛けします。これは大変危険な行為なんです。

首はとてもデリケートな構造になっているにもかかわらず、頭という全体体重の一割の重さの物体を支え続けている部位です。当然筋肉にも負荷はかかっており、パソコンなどのデスクワークや、下を向き続けるような作業、あるいは上を向き続けるような作業をしている人は不自然な負荷を与えてしまっています。

頚部の骨もそのような生活を続ける中で多少なりとも正常な形からは変形してしまっていることも珍しいことではありません。変形した頚部の骨は神経だったり筋肉だったりを刺激したり、圧迫したりします。
血流にも障害が発生し、コリが生まれるのですが、骨を鳴らすというのは、その原因となっている骨にさらに不自然な刺激を当たる行為になるのです。ストレッチならともかく、変に力を入れたり、骨を鳴らそうと力を込めたりするのは控えるようにしましょう。

首はとても重要な部位です。しかし疲れのたまりやすい部位でもあります。普段からこまめな、且つソフトなストレッチをしていくことでコリや疲れの溜まらない身体を手に入れましょう。