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「五月病」と「自律神経」には深い関係があった

春は本来、新しいシーズンが始まったことで気分が晴れやかになるはずです。しかし、なぜか気分が乗ってこなかったり、何となく調子が悪かったりする人が多くいらっしゃいます。

俗に言う五月病ですが、これは実は新入生や新入社員など、新生活が始まった人だけに起こるわけではありません。

今までと同じ生活を続けている人にも起きやすくなるというのです。その理由が、実は自律神経にあるようです。一体どんな関係があるのか見ていきましょう。

春は体が目覚める季節

人間も含めて、春は体が目覚める季節です。熊をはじめとして、冬眠をしてから春に目覚める動物もいますが、人間もまた冬から春にかけて体に変化が起きます。

その中の一つに、デトックスがあります。

体の中に溜まっている毒素を排出する動きが行われます。肝が動き出し、冬の間に体に溜まった毒素を吐き出すようになると、自律神経がそれまでより活発に動きだすのです。

ただこの時期は、季節の変わり目で気温の変動が激しく、体調のコントロールが難しくなります。また、人によっては環境の変化があり、心理面でも非常にストレスを抱えやすくなります。すると、交感神経が過剰に働き、逆に副交感神経が上手く機能しません。

そして、自律神経が乱れていくのです。つまり、自律神経が活発に動き出したい時期に、交感神経と副交感神経のバランスが悪くなってしまう要因が多くなり、結果的に体調不良が起きやすくなってしまうのです。

春になると、何となく体調が悪くなったり、集中力がなくなる、気分が優れないというのは、自律神経が乱れていることが原因なのです。

5月のGWから明けが肝

交感神経が過剰に活動し、副交感神経が機能しない状態で、GWという長い休みに入る人が多くなります。すると、この休みの期間にリラックスすることで、体が一気にデトックスを行うことになります。

冬の間に溜まっていた毒素、そして新生活で緊張していた状態から一気に解放され、その影響でGW中に一気に体がだるくなります。せっかくの休みなのに、一日中寝たきりで何もできない、ずっと無気力状態になる、という状況になってしまいます。

そして休みが明けても体が重く、やる気も出ない…という状態になり、気付いたら五月病になってしまっていたということになってしまうのです。

五月病は、春の温かさがやる気を奪い、新生活のストレスでなってしまうものと思われがちですが、冬から続いている体の状態の変化による緊張が、GW期間中に一気に解放されることが原因となっているのです。だから、どんな人でも五月病になる可能性はあるということです。

五月病にならないために

五月病にならないためには、無理に頑張らないことが大事です。

気分が優れない、なんとなくやる気がでない、眠いというのは、体があなたを休ませようとしているのです。にも関わらず、やる気が出なくても「頑張らないと」と無理をしてしまうと、余計にストレスが溜まってしまい、自律神経が乱れたままとなってしまいます。大事なのは、交感神経と副交感神経のバランスを整えることです。

体からのシグナルを敏感に感じ取って、活動する時と休む時をしっかりと見極めて、それに逆らわないことが大切です。

もしそれでも不安な方は、私たちにご相談下さい

福岡東鍼灸整骨院では、手技療法や鍼施術、カウンセリングを行うことで、体と心の緊張状態が緩め、副交感神経を刺激し、交感神経を鎮静させていきます。効果的なツボを適度に刺激することで、副交感神経が働くことで、お身体の本来持つ回復力が機能し、正常に心身が働くようになります。

生活習慣として気をつけることは、朝日をしっかりと浴びること、適度な運動をすること、ストレスを溜めこまないようにご自分の時間の確保などが大切です。とにかく体と心のバランスを保つことが、五月病の何よりの対策になります。

五月病は自律神経の乱れによって起きるものなので、決して特定の人に起こるものではありません。生活している誰にでも起きる可能性がある症状です。

五月病の対策としては、ご自分に嘘をつかず、無理をせず、朝日を浴びて健康的な生活を送ることを意識しましょう。